大学入試において、第一志望校はやはり自分が心から行きたいと思う大学を選ぶと思います。
しかし、大学入試では一つの大学だけ受験するということはまずありえません。
大抵の人が第一志望校に落ちてしまった時の滑り止めの大学も受験します。
こうした大学は俗に併願校と言われますが、どのように決めていけばいいのでしょうか?
今回はこうした高校生の悩みを解決するために、大学生の私が併願校の決め方について徹底的に解説していきたいと思います。
併願校を決めるべき理由
まずは併願校を決めて受験すべき理由を明確にしておきましょう。
理由は大きく次の三つになります。
- 滑り止めを確保するため
- 受験の練習をするため
- 気持ちに余裕を持たせるため
滑り止めを確保するため
浪人をするつもりがあるなら滑り止めはあまり必要ないかもしれませんが、中には浪人をする気のない人もいることでしょう。
そのような人には第一志望がダメだった時の進学先の確保は必須です。
行く大学がないということにならないためにもしっかりと併願校を決めて受験しましょう。
受験の練習をするため
受験は当然緊張しますから、しばしば普段通りの実力が出せないということもあります。
ですから、受験も慣れが必要になります。
併願校をいくつか受験しておくことで、第一志望の受験に落ち着いて挑むことができるようになります。
気持ちに余裕を持たせるため
併願校の大学を一つでも合格しておくと、気持ちに余裕ができます。
仮に第一志望に落ちても行く大学があれば少し安心ですよね。
また、併願校であれ、合格という成功体験をつかむことができたのですから、自信をもって第一志望校を受験することができます。
併願校の決め方
併願校を決めるためのポイントは次の三つになります。
ポイント
- 第一志望と同じ受験科目を使う
- 第一志望と同じ学部・学科を選ぶ
- 安全圏の大学を少なくとも一つは受験する
第一志望と同じ受験科目を使う
先ほどもお話しましたように、併願校の受験は第一志望校の受験の練習にもなります。
ですから第一志望校の受験で使う科目と同じ受験科目が必要な大学を受けることは必須です。
第一志望校で数Ⅲが必要なのに数Ⅲを必要としない大学を併願校にしてしまうといったことがないようにしましょう。
第一志望と同じ学部・学科を選ぶ
併願校は、第一志望校と同じ勉強ができる学部・学科を選びましょう。
つまり、第一志望校は理学部、併願校は農学部というような選び方をしてはいけません。
仮に、第一志望校に落ちてしまって、併願していた第二志望校に行くことになったときに、全く興味のない勉強をすることになってしまいます。
ですから、第一志望校と併願校はできるだけ同じ学部・学科を選びましょう。
安全圏の大学を少なくとも一つは受験する
併願校には滑り止めの役割もあります。
仮に第一志望校の受験に失敗したときに、進学先がないということになってはいけません。
ですから併願校として絶対に合格できる(過去の模試でほぼ全てA判定)という大学を少なくとも一つは受験しておきましょう。
私立大学なんかは何校でも受験可能ですからチャレンジ校、実力相応校、安全校に分けて受験するといいです。
ただ、家庭の事情などによって私立には行かせられないというケースがあると思います。
そうした場合は、国公立の後期試験で絶対に合格できる大学を併願するようにしましょう。
中期試験も一緒に受けるとなお良いです。
チャンスは多ければ多いほどいいですから。
運営者の併願校
私自身、受験生の時には全部で5校の大学を受験しました。
併願先はこんな感じです。
私立
同志社 理工 不合格
立命館 理工 合格 (センター利用)
国公立
前期 名古屋 工 不合格
中期 大阪府立 工 不合格
後期 岡山 工 合格
結果的に後期試験で合格した岡山大学の工学部に進学しました。
私の場合は、模試の判定的に実力相応校であった同志社、名古屋、大阪府立が不合格で安全校で受けた立命館と岡山には合格したという感じでした。
今思えば、浪人をするつもりはなかったので併願校をしっかりと受験しておいてよかったと思っています。
まとめ
今回は受験生がよく悩む併願校の決め方について解説していきました。
併願校を受験することには色々な意味があります。
今回お話した内容を参考に、皆さんも自分に最適な併願校を決めてください!